実は園庭遊具専用の安全規準はありません
園庭と公園は、どちらも子どもたちにとっては魅力的な遊びの場ですが、両者には明確な違いがあり、それが設計思想の背景である、目的や対象年齢に大きく影響します。
公園は誰でもが遊びに来られるように、乳幼児や幼児だけでなく、小学生になった児童も遊べることが出来るような想定のもと設計されています。
対象年齢でいえば、12歳の児童までが使用できるような機能や大きさで設計され、小さい子どもには難易度が高くなることもあります。
また、見守る大人がいなくても子どもたちだけで遊べる想定をしているため、遊びの価値でもある挑戦の際のリスクを軽減する傾向になる場合もあり、結果使用者である子どもたちが離れて行き、ついには遊具がなくなる場合もあるのです。
でも、国内の遊具安全規準は、公園遊具の安全規準しかないため、幼保施設の園庭遊具もそれに倣っているのです。
園庭遊具と公園遊具の違い
園庭遊具を使用する際の大きな違いは2つあります。
ひとつは、「保育施設には管理者(保育者)である先生方の見守りがある」ということです。要綱には遊具に何人で見守るという明確な決まりごとはありませんが、できる限り多くの目でポイントを押さえて見守る事、遊びのルールを明確にして子どもたちに指導することがとても大事です。
乳幼児や幼児が園庭遊具で遊ぶ際の見守りのポイントは、「幼保協から皆さまへ」に、「園庭遊具で遊ぼう!(乳幼児編)」「園庭遊具で遊ぼう!(幼児編)」で記載しております。PDF をダウンロードできますので、是非ご活用ください。
もうひとつは、「遊具を使う年齢が限定されている」ということです。乳幼児や幼児が同一空間で遊んだ場合、発達の段階が大きく違うため思わぬ事態が発生するなどの危険が予想されます。加えて、広い公園とは違い、幼保施設はスペースが限られている場合も少なくありません。保育施設では、異年齢児の混在を出来るだけ避ける工夫、例えば対象年齢に応じた配置計画や、やむを得ず同区画に設置する場合は、遊ぶ時間を分けるなどの工夫が必要になってきます。
乳幼児・幼児期の運動能力と遊具規準の関係性

