㈱童心社
代表取締役社長 後藤 修平

童心社は、1957年に紙芝居の専門出版社として創業いたしました。
紙芝居は日本にしかない、日本発祥の独自の文化、芸術、表現です(これが意外と知られていません…!)。

すべての文化、教育が戦争に協力したアジア・太平洋戦争の苦い歴史から、敗戦後、「人間の生命を大事にし、子どもを愛することを原点とする紙芝居」をつくるために創業した童心社は、社是に「平和」の二文字を持っています。絵本や紙芝居は、平和でなければ出版することも楽しむこともできません。戦火が止まぬいま、ますます、子どもたちも、子どもたちを取り囲むすべての大人たちも、平和の中にあることを願い、子どもを中心にして、平和や人権の拡大・増進に資する出版活動を続けて参りたいと思っております。

2024年現在、童心社の新刊点数は、絵本図書30~35点、紙芝居30点のおよそ60~70点。創業から約70年間で発行した紙芝居は通算で約2,900点、絵本児童書は2,300点といったところでしょうか。稼働点数(在庫点数)は紙芝居と絵本児童書を合わせて1,100点。

28人の小さな会社ですが、日本一の発行部数を誇る『いないいないばあ』は童心社自慢の絵本です。初版は1967年、累計754万部(2024年10月現在)で、毎年毎年、10~15万部販売されている大ロングセラーです。

もうひとつ自慢。文京区の童心社には世界で唯一の紙芝居専用ホール「KAMISHIBAI HALL」があります。紙芝居を上演するために設計され、照明、音響等設備が整備されています。バックヤードには約70年間に出版してきた紙芝居全点がズラリと保管されています。

会員の皆様方におかれましては、どうぞ「KAMISHIBAI HALL」に遊びにおいでください。紙芝居もご覧になってください。
よろしくお願い申し上げます。

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紙芝居・絵本・図書 - 童心社


『いないいないばあ』松谷みよ子・文 瀬川康男・絵 初版:1967年

累計754万部、日本一の絵本。あかちゃんと一緒に読むと、言葉と絵がひとつになり、臨場感をもってあかちゃんに伝わります。あかちゃんが本当に笑います。