幼保協メルマガ Vol.23
1. 幼保協賛助会員企業紹介
㈱木村刃物製作所
代表取締役社長 木村 聡
日頃は(一社)幼児教育保育用品協会会員の皆様には大変お世話になり、まずはこの場にて御礼を申し上げます。
弊社株式会社木村刃物製作所は、「刃物のまち」岐阜県関市において刃物の製造、卸売業を営んでおります。昭和18年創業で昨年無事80周年を迎えることができました。小さな会社ながらも企画...
日頃は(一社)幼児教育保育用品協会会員の皆様には大変お世話になり、まずはこの場にて御礼を申し上げます。
弊社株式会社木村刃物製作所は、「刃物のまち」岐阜県関市において刃物の製造、卸売業を営んでおります。昭和18年創業で昨年無事80周年を迎えることができました。小さな会社ながらも企画開発、製造、販売と川上から川下までを一気通貫で行っております。製造においては昨年2月に竣工した一本木工場に加え中国でも生産を行っており、お客様のご要望に広くお応えできる体制を構築。販売においては自社製品のみならず他社製品も産地を問わず取り扱っており、刃物のことならワンストップで御用を承れる体制作りに尽力しております。企画開発力の向上にも努めており、過去には容器類の分別廃棄に使用するリサイクルツールや携帯性に優れたペン型ハサミなどのヒット商品を世に送り出し、近年では二種類の角度の刃を持つキッチンはさみが好評を頂いたことで、TV・雑誌などに頻繁に取り上げて頂き、若干マスコミ付いております。現在は宅配荷物の中身を傷つけずに開封・開梱できるはさみが発売に向けた生産準備を着々と進めております。
当協会の業界に関係する商品としましては、少子化により先行きの厳しさに直面しているとは言え、子ども達をしっかりと育むことは国の行く末に多大な影響を及ぼすことでもあり、使命感を持って製品開発を行っていきたいと考えています。初めてはさみを使用する幼児への指導補助具、また成長に合わせて握りを変えられるはさみが権利の申請も済み、詳細な設計への落とし込み作業を行っております。
昨今の資源高、人件費高を乗り越えるためにも、当協会での活動を通して得られた知見を製品開発に生かし、子ども達を豊かにする優れた道具作りに一層尽力したいと考えています。
今後とも一層のご指導、ご鞭撻を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。
*株式会社木村刃物製作所の外観はこちら
◆弊社オリジナル商品 子ども用 ソフトリング付きはさみ150mm(3F刃・キャップ付き)
2. 秋も熱中症にご注意を
猪熊 弘子 理事
駒沢女子短期大学教授
今年も「記録的」と言われるほどの暑い夏でした。私が子どもの頃には、夏はどんなに暑くても30度くらいまでしか上がりませんでした。夏休みには、朝6時にラジオ体操に行き、両親から「涼しい朝のうちに宿題をやってしまいなさい」と言われたことを思い出しますが、最近の夏には「涼しい朝」などありません。夏休みに外で...
今年も「記録的」と言われるほどの暑い夏でした。私が子どもの頃には、夏はどんなに暑くても30度くらいまでしか上がりませんでした。夏休みには、朝6時にラジオ体操に行き、両親から「涼しい朝のうちに宿題をやってしまいなさい」と言われたことを思い出しますが、最近の夏には「涼しい朝」などありません。夏休みに外で遊んでいる子どもを見かけることがなくなり、気温と共に水温が上がれば熱中症の危険があることから、子どもたちはプールにすら入れなくなっています。
夏が終わってもすぐに熱中症の危険が消えるわけではありません。秋の運動会やその練習、芋掘り、遠足などのほか、毎日の活動の中でも熱中症の危険は続きます。熱中症の危険を判断するWBGT(暑さ指数)を正確に把握するために、「WBGT計」を各園で導入することが必要でしょう。
また、水分補給のために子どもが水筒を持参する園が多いのですが、家庭によっては水筒の内側の汚れが取れていなかったり、時間が経って水やお茶に細菌が繁殖する可能性もあり、衛生的な観点からはあまりおすすめできません。さらに最近では水筒を身体にかけている状態で転んで内臓を痛める事故も起きており、水筒を持たせるかどうかは園にとっての大きな悩みになっています。解決策として、洗浄が容易にでき、子どもたちが自分で栓をひねって水を飲めるジョグを保育室に置く園もありますが、今度は給水を子どもに任せると本当に飲んだかどうかがわからないという問題が出て来ました。
熱中症を防ぐための子どもの体調管理と水分補給は言うほど簡単なものではないと感じます。結局は試行錯誤しながら、地道に熱中症予防対策を続けていくしかないのかもしれません。
次回の幼保協メルマガは9月25日発行予定です。