幼保協メルマガ Vol.15
1. 幼保協正会員企業紹介
マスセット㈱
代表取締役社長 畠山 義生
マスセットは世界中の子どもたちに、安全で環境に優しい高品質な製品をご提供し、未来社会に貢献していく。そんな想いから「子どもたちの笑顔のそばに」寄り添えるような「もの」を企画・開発および製造・販売しております。
弊社は1970年に設立し、クロムメッキパイプ仕様を取り入れたテーブルとイ...
マスセットは世界中の子どもたちに、安全で環境に優しい高品質な製品をご提供し、未来社会に貢献していく。そんな想いから「子どもたちの笑顔のそばに」寄り添えるような「もの」を企画・開発および製造・販売しております。
弊社は1970年に設立し、クロムメッキパイプ仕様を取り入れたテーブルとイスから製造・販売をスタートいたしました。
現在は、幼稚園・保育園をはじめとした未就学用施設と学童保育施設、特別支援教育に向けた、備品・教材具・運動用品など幅広く製品を販売しております。
耐久性に優れたFRP製の園庭遊具の製造や、40年以上のロングセラーを誇るユニット式プールの開発など、長く愛していただけるものをつくり続け、2025年には、おかげさまで55周年を迎えることとなりました。
最近では弊社ホームページもリニューアルし、YouTubeを活用した製品の動画の配信や、
Instagramでの製品紹介、会社の取り組み、遊びのポイントなどの紹介も積極的に行っております。
自社で企画・製造をした製品を通して、子どもたちが元気に遊び、成長していく姿を見守っていけることは、我々にとっての大きな喜びと原動力になっております。変化する時代に適応しながら、子どもたちや先生方が安心して、満足にお使いいただけるような製品とサービスを目指し邁進いたします。
幼保協の一員として、これからも保育環境のさらなる向上に貢献できるよう努めていく所存です。今度とも何卒よろしくお引き立てくださいますようお願い申し上げます。
※弊社のホームページはこちらをご覧ください。
2. 自由な遊びと安全
猪熊 弘子 理事
駒沢女子短期大学教授
昨年の夏、私はヨーロッパの幼児教育の学会に参加するためにポルトガルに行きました。ヨーロッパのみならず、アメリカ本土や南米、アジアからも多くの幼児教育の研究者や実践者が集まる学会で、さまざまな地域の方と情報交換ができることから、毎年、参加するのを目標に頑張って研究発表に取り組んでいます。
...昨年の夏、私はヨーロッパの幼児教育の学会に参加するためにポルトガルに行きました。ヨーロッパのみならず、アメリカ本土や南米、アジアからも多くの幼児教育の研究者や実践者が集まる学会で、さまざまな地域の方と情報交換ができることから、毎年、参加するのを目標に頑張って研究発表に取り組んでいます。
発表者はいくつかのテーマにわけられ、その中でさらに小さなグループにわかれて、それぞれの発表を行います。私は日本の保育園で、園庭の遊具で子どもたちが遊ぶ様子を紹介しながら、危険な遊びと子どもたちの安全をどのように考えるかというテーマで発表しました。手作りの、比較的高さがあるブランコで遊ぶ5歳児の様子を動画で流し、日本の子どもたちの自由な遊びについて説明したところ、発表の後に同じグループだったイスラエルの研究者の方たちから質問攻めに遭いました。
「日本では、園でブランコ遊びができるのか? しても良いのか?」。
それがどういう意味なのかわからず、彼らに詳しく聞いたところ、イスラエルでは地域にある児童公園ではブランコを設置することができるけれど、園の中にはブランコは設置できないのだというのです。私は驚いて、なぜ園庭にブランコを設置できないのか、その理由を尋ねたところ、以前は設置されていたが、ケガをする子どもが多いため国全体で禁止されてしまったのだということでした。
遊具に関するレギュレーションが国によって異なることは知っていましたが、ブランコが園で禁止されているとは驚きでした。死亡事故や意識不明などの重大な事故はもちろん防がなければなりませんが、すべての遊びを一律に禁止することで、逆に子どもたちの自由な発想や発達を妨げることにならないのだろうかと思いました。
日本の園には危険も許される遊びの自由度があると思います。4月に当協会が発表した『乳幼児施設遊具の安全に関するガイドライン』に従って安全を守りながらも、同時に子どもたちの自由な発想やチャレンジを許す「遊びの自由度」を守っていくことも必要なのだろうと思うのです。
次回の幼保協メルマガは5月22日発行予定です。