1. 幼保協賛助会員企業紹介

㈲サンユー産業
代表取締役 斎藤 忠頌

弊社は、1962年に創業し、長年にわたり幼稚園・保育向け商品の製造を中心に手掛けてきたOEM製造業者です。地元には「おもちゃのまち」として知られる地域があり、創業当初は玩具の加工業をメインに事業を展開していました。その経験を基に、時代の変化やお客様の多様なニーズにお応えするため、国内外での製造体制を...

弊社は、1962年に創業し、長年にわたり幼稚園・保育向け商品の製造を中心に手掛けてきたOEM製造業者です。地元には「おもちゃのまち」として知られる地域があり、創業当初は玩具の加工業をメインに事業を展開していました。その経験を基に、時代の変化やお客様の多様なニーズにお応えするため、国内外での製造体制を構築し、製造のフィールドを広げてきました。

特に、幼稚園や保育施設で使用される保育用品や玩具の製造に力を注いでおり、縫製製品やプラスチック製品、食器、ギフト用アイテムまで、子どもたちの成長を支える多彩な商品を提供しています。OEM製造ならではのフレキシブルな対応力を活かし、業種を問わず、柔軟で高品質なものづくりを実現しています。お客様のご要望に沿った商品企画や製造提案を通じて、満足度の高い製品をお届けしています。

先代から受け継いだ「ものづくりの精神」を大切にし、安全で高品質な製品を提供するために、国内での自社検品も実施しています。これにより、お客様に安心してご利用いただける製品をお届けすることを使命としています。

私たちは、企画から製造、検品まで一貫したサポート体制で、お客様に安心してご使用いただける製品をお届けすることを目指し、常に進化し続けています。価値ある製品を通じて、信頼に応え続ける企業でありたいと考えています。

ホームページはこちらをご参照ください。
https://www.sanyou-sangyo.com/

㈱全⾳楽譜出版社
代表取締役社長 鈴⽊ 智治

弊社は、昭和6年(1931年)に楽譜の出版・販売を行うことを目的に「島田印刷所」として創業しました。戦後はいち早く楽譜出版事業を再開し、昭和22年には株式会社全⾳楽譜出版社を設立。音楽に対する関心の高まりと、自由な海外交流の中で変化を遂げてきた日本の音楽文化の発展に貢献するために歩み続けて来ました。...

弊社は、昭和6年(1931年)に楽譜の出版・販売を行うことを目的に「島田印刷所」として創業しました。戦後はいち早く楽譜出版事業を再開し、昭和22年には株式会社全⾳楽譜出版社を設立。音楽に対する関心の高まりと、自由な海外交流の中で変化を遂げてきた日本の音楽文化の発展に貢献するために歩み続けて来ました。現在は、楽譜の出版・著作権の管理等を行う出版事業と、楽器愛好家や音楽教育に携わる皆様に幅広い商材を提供する楽器事業の2つを柱としています。

出版事業は、楽譜や音楽書の印刷・出版と音楽作品の管理・プロモーションの両輪により、国内のみならず世界の音楽文化の発展に貢献しています。

楽譜出版では、クラシック・ポピュラー音楽の楽譜や音楽書など数千点におよぶ出版物を発行して、日本国内だけでなく海外への販売をおこなっています。音楽作品の管理では、作曲家とその作品のプロモーションを目的として、音楽作品の利用開発をおこない、オーケストラや室内楽、吹奏楽等の演奏用パート譜を製作・レンタルすることで演奏の機会を高め、国内外に発信しています。

楽器事業では、楽器商社として国内外の優れたメーカーの商品を選定し、販売しています。取り扱っている楽器は、幼稚園や保育園、小中学校の授業で使用する教育楽器から、オーケストラや吹奏楽部で使うコンサート楽器まで幅広くおよそ8,000点以上になります。

特に幼稚園や保育園向けの楽器として、器楽合奏で使用するキーボードや木琴/鉄琴、マーチングで使用する太鼓類や衣装、さらには和太鼓や民族楽器など、様々なイベントや行事で使用される楽器を扱っています。また、児童それぞれが活用できるマラカスやカスタネット、鈴などの小物楽器も多数取り扱っています。

私ども全音楽譜出版社は、多種多様な音楽・楽器に触れる機会をたくさん提供できるよう、今後も事業を進めてまいります。

以下、弊社のホームページになります。
https://www.zen-on.co.jp/

※ZEN-ON教育楽器の一例
ZEN-ON教育楽器の一例の写真

2. ノルウェーの幼稚園での「危険な遊び」

猪熊 弘子 理事
駒沢女子短期大学教授

*プロフィールはこちら

今年の9月、ノルウェーのオスロを訪れ、幼稚園の訪問をしたり、実践者や研究者に話を聞いたりする機会がありました。1年以上前から計画し、つてを頼って訪問を受け入れてくれる園や話を聞かせてくださる実践者や研究者を探し、ようやく実現した旅でした。

ノルウェーの幼稚園に行きたかったのは、ノル...

今年の9月、ノルウェーのオスロを訪れ、幼稚園の訪問をしたり、実践者や研究者に話を聞いたりする機会がありました。1年以上前から計画し、つてを頼って訪問を受け入れてくれる園や話を聞かせてくださる実践者や研究者を探し、ようやく実現した旅でした。

ノルウェーの幼稚園に行きたかったのは、ノルウェーでは2017年から幼稚園の法定枠組みの中で「幼稚園は、子どもたちが身体的な挑戦を通して、危険な遊びを経験し、評価し、習得する機会を持つようにしなければならない」と定められたと聞いたからです。子どもたちは、園での遊びを通して身体的な挑戦やリスクを試す機会を与えられ、その中で判断力を養う機会を得る必要があると考えられているのです。それは国連子どもの権利条約第31条「遊びと余暇の権利」に基づくもので、危険も含んだ遊びを行うことが、子どもの権利として保障されているのです。ちなみにノルウェーでは完全に幼保一体化されており、「幼稚園」というのは日本でいう保育園に当たります。

オスロでは全部で4つの幼稚園を訪問しましたが、いずれも園庭には高さのある遊具が設置されており、水たまりや草むらがそのままになっていたり、子どもたちが自然の中で遊びながら身体を動かせる環境になっていました。実践者の話を聞き、幼稚園枠組みの中にある「危険な遊び」は、あえて危険がある設定の中で遊ぶということではなく、「危険が許容されている」という意味なのだとわかりました。その考え方は、今の日本の幼稚園や保育園の考え方とよく似ています。できる限りの安全は守るけれど100%の安全は保障できない、それをみんなが理解して保育を行うようになっているのです。

以前、ブランコの話でも書きましたが、日本の園には危険も許される遊びの自由度があり、それが良いのだと思います。あえて「危険な遊び」を設定する必要はないけれど、危険をゼロにすることは逆に子どもの成長・発達を妨げるものになりかねません。ノルウェーの保育を見たことで、逆に日本の保育の良さを改めて感じた旅になりました。


次回の幼保協メルマガは11月27日発行予定です。