
幼保協メルマガ Vol.48
1. 幼保協正会員企業 商品・サービス等紹介
株式会社タイセイ
会社概要
弊社は昭和17年、神戸にて創業。ゴム製品の製造から出発し、「新商品の開発と品質向上」を理念に、建築資材や保育用品など幅広い分野で事業を展開してまいりました。
昭和60年より保育用品分野に参入し、日本の知育玩具の原点ともいわれる木製積み木を、安全性に優れたEVA素材で再構築。...
会社概要
弊社は昭和17年、神戸にて創業。ゴム製品の製造から出発し、「新商品の開発と品質向上」を理念に、建築資材や保育用品など幅広い分野で事業を展開してまいりました。
昭和60年より保育用品分野に参入し、日本の知育玩具の原点ともいわれる木製積み木を、安全性に優れたEVA素材で再構築。ソフト積み木として全国の保育現場に展開し、大きな反響を得ました。以降、平均台・跳び箱などの運動遊具、柔らかく水はけの良いスノコやベンチ、保育用マットなど、保育の遊び・運動・生活の各場面に対応する製品を幅広く開発・製造しています。
【ヒット商品「チリンチリンブロック」】
中でも代表的なヒット商品が「チリンチリンブロック」です。一つひとつが職人の手作業による不定形カットで、まるで石ころのような積み木。積み上げにはバランスと集中力が求められ、崩れた際には内蔵された鈴が「チリンチリン」と音を奏でます。この独自構造は弊社独自の特殊技術によるもので、実用新案として登録済。他社では再現できない唯一無二の製品です。柔らかく安全なEVA素材と豊富なカラーバリエーションも特長で、サイズ展開もテーブルサイズから大型タイプまで幅広く、全国の保育施設で高く評価されています。
【幼児教育保育用品協会を通じて実現したいこと】
私たちは、保育現場の「本当に必要とされるもの」をかたちにする企業でありたいと願っています。子どもたちが安心して遊び、学び、成長できる環境づくりに貢献することが私たちの使命です。幼児教育保育用品協会を通じて、安全で質の高い製品がより多くの現場に届くことを目指し、今後も誠実なモノづくりに取り組んでまいります。
2. 気候変動と子どもの外遊び
猪熊 弘子 理事
駒沢女子短期大学教授

今年の夏、スロバキアの首都ブラチスラバで開かれたヨーロッパの乳幼児教育に関する学会に参加しました。私は子どもの外遊びに関する研究会に入っており、ヨーロッパ各国から集まった研究者の方々と、各国の子どもたちの外遊びの現状について意見交換をしました。ヨーロッパ各国の子どもたちも、新型コロナウイルスによるパ...

今年の夏、スロバキアの首都ブラチスラバで開かれたヨーロッパの乳幼児教育に関する学会に参加しました。私は子どもの外遊びに関する研究会に入っており、ヨーロッパ各国から集まった研究者の方々と、各国の子どもたちの外遊びの現状について意見交換をしました。ヨーロッパ各国の子どもたちも、新型コロナウイルスによるパンデミックの期間を経て外遊びが減ったという報告が続いていました。一緒になったお隣の台湾の研究者からは、台湾でも同じようにパンデミックの期間に子どもの外遊びの機会が減ったことから、国が毎日何分以上外に出て身体を動かすようにという指針を示し、幼稚園や保育園ではそれに従って活動しているという話を聞きました。
子どもたちがどうすれば以前のように戸外で楽しく身体を動かし、外遊びの経験を増やすことができるか。それがポスト・パンデミックの現在、世界共通で求められている課題のだと知りました。
しかし、そこで一人の研究者がこう発言しました。「外遊びをさせたいが、気候変動のせいで思うように戸外で遊べなくなっている」。ヨーロッパでも年々夏の暑さがひどくなっているのです。そこで私も、日本でも全く同じ状況であること、年々夏の暑さがひどくなり、気温が40度を超える地域もあるほどで、何日間も外遊びができない子どもたちが大勢いる、ということを伝えました。
気候変動による危険な暑さのために子どもたちが外で遊べない状況も、世界共通の課題に違いありません。外で自然と触れあいながら身体を動かし、子どもの経験を増やしていくために、私たちに何ができるのでしょう。「外に出られない」「遊べない」とネガティブに考え続けるだけでは答えは出て来ません。危険な暑さが続くことを前提に、その中でどうやって安全に遊べば良いのか、知恵を巡らせていかなければならないと感じました。
次回の幼保協メルマガは10月8日発行予定です。