1. 幼保協正会員企業紹介

㈱犀工房
主任 松村 尚紀

“犀工房”のモノづくり

 株式会社犀工房は、1987年に立体造形を手がけるちいさな工房から始まり、今日に至るまで、遊具を中心に様々なアイテムを増やし続けてきました。小さなこどもたちが安全に遊べるように企画・設計し、素材の選定・加工に改良を重ね、品質向上を目指してきました。大量生産はできない、

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“犀工房”のモノづくり

 株式会社犀工房は、1987年に立体造形を手がけるちいさな工房から始まり、今日に至るまで、遊具を中心に様々なアイテムを増やし続けてきました。小さなこどもたちが安全に遊べるように企画・設計し、素材の選定・加工に改良を重ね、品質向上を目指してきました。大量生産はできない、一点ものの遊具だからこそ、部材のひとつひとつにこだわり、丁寧に作り上げます。これからも高い品質にこだわりながら、変わりゆく時代のニーズに合わせて、力強く進化し続ける工房でありたいと思います。

強みは“造形力”と“素材の多彩さ”

 犀工房では、立体造形のノウハウを生かし、自由自在に形を創造することができます。お客様の夢や希望を実現する遊具作りをいたします。
 たとえば、
・既製品に手を加えるカスタマイズ。
・1からお客様のご要望に沿った遊具をご提案する特注遊具。

 どの様な素材でどんな遊びや動きをとりいれたいかをしっかりとヒアリングし、様々な素材を組み合わせ、オンリーワンの遊具を提案させていただきます。企画・提案から設計・製造まで、各工程のプロが責任をもって対応いたします。

 また、ホームページでは、施工例、特注プラン例、定番商品も多数掲載させていただいておりますので、是非ご覧になってください。こちら→ http://www.saikobo-japan.com/

 当協会に参加させていただいていることにより、皆様方と協力し、より良い園庭(園)環境づくりが実現していけるよう、少しでも貢献できればと考えております。

 今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。

2. 冬の外遊び

猪熊 弘子 理事
駒沢女子短期大学教授

*プロフィールはこちら

 日本の幼児教育や保育は、環境を通して行うもの、と考えられています。子どもの周りにあるさまざまな環境の中でも「自然」は最も身近なものでしょう。幼稚園教育要領、保育所保育指針においても自然との関わりは子どもにとって最も重要とされているもののひとつです。

 4つの季節がうつろう中で、子ど...

 日本の幼児教育や保育は、環境を通して行うもの、と考えられています。子どもの周りにあるさまざまな環境の中でも「自然」は最も身近なものでしょう。幼稚園教育要領、保育所保育指針においても自然との関わりは子どもにとって最も重要とされているもののひとつです。

 4つの季節がうつろう中で、子どもたちは季節ごとの自然に触れて遊びます。また同時に外から室内へと自然物を運び、取り入れて遊ぶ事も大切にされています。さまざまな自然と触れあって遊ぶことを通して子どもは多くの学びを得ています。近年では秋と春がとても短く、とても「四季」とは呼べないと感じるほどの日本ですが、それでも季節ごとの遊びは子どもにとってとても大切なものです。皆さんにもきっと、幼い頃に自然と触れあった記憶があるのではないでしょうか。

 たとえば、冬には強いからっ風が吹く北関東で育った私にとっては、冬の遊びは強風の中で走り回る鬼ごっこや缶蹴りでした。日本海側や東北、北海道など、雪がたくさん積もる地域の園での冬の遊びといえば雪遊びでしょう。他の地域でも、池に張った氷を割ったり、霜柱を踏んだり、そんなたわいない遊びがすべて冬を体験させてくれる貴重な遊びになります。もちろん雪山からの転落や、氷が割れる危険など相応の危険もありますが、あらかじめ予測できる危険を大人が排除しておくことができれば、命に関わることは少なくなるはずです。

「鉄棒って冷たいんだね」

 3.11後の福島第一原発の事故により放射線が高くなったために長い間園庭で遊ぶことができなかった子どもたちが、久しぶりに冬の園庭に出て遊んだ時にこんな言葉をつぶやいたと聞いたことを今も忘れられずにいます。冬の鉄棒は握ると冷たいという当たり前のことを感じることが、実は子どもたちにとってはとても大切な経験です。そういったごくごく当たり前のことを日々積み重ねていくことが子どもにとっては重要なのだと改めて感じています。


次回の幼保協メルマガは2024年1月10日発行予定です。