幼保協メルマガ Vol.25
1. 幼保協賛助会員企業紹介
㈱コマイ
代表取締役 駒井 和彦
株式会社コマイは1952年創業の木製家具メーカーです。木製だけでなくホワイトボード、パーティションも製造販売しており、木材と金属の両方の加工技術を持ったメーカーでございます。
幼稚園向けの主力商品としては、教室で使用される背面ロッカーや幼児向けの背が低いホワイトボード・黒板がメイン...
株式会社コマイは1952年創業の木製家具メーカーです。木製だけでなくホワイトボード、パーティションも製造販売しており、木材と金属の両方の加工技術を持ったメーカーでございます。
幼稚園向けの主力商品としては、教室で使用される背面ロッカーや幼児向けの背が低いホワイトボード・黒板がメインとなっております。木製と金属のハイブリッド商品としては、1996年のO-157以降に開発した殺菌灯付歯ブラシコップ衛生保管庫がロングセラーとなっております。
時代の流れで低価格の中国製品の輸入販売も平行しておりますが、昨今の円安をチャンスととらえて、メイドインジャパンを経営の中心に据えて頑張っているところでございます。職人の高齢化が進み、技術の伝承が危ぶまれていますが未来を担う子供たちに家具づくりにも興味を持ってもらえるような「ものづくり」「環境づくり」「場づくり」に取り組んで参ります。
今、幼稚園に通っているお子様たちが、いつか大人になり、親になって子供を幼稚園に連れて行った時に、「自分もこんな環境で学んでいたな、楽しかったな」と振り返ることができる空間を作り続けたいと思います。子供たちの明るい未来のために、幼児教育保育用品協会の皆様と一緒にがんばってまいりたいと思います。
これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
■弊社ホームページはこちら
□木枠ホワイトボード
「子供たちの明るい未来のために、やさしい木のぬくもりをお届けします。」
コンビウィズ㈱
代表取締役社長 山﨑 浩二郎
弊社はベビー用品メーカーコンビ㈱の1事業部として、外出時の育児を応援すべくベビーキープやおむつ交換台の製造販売をスタートいたしました。
現在は子会社として、上記のような子育てをする方たちの外出環境支援事業をはじめ、保育園、学童クラブの運営という観点から育児をする人と赤ちゃんのコンビ...
弊社はベビー用品メーカーコンビ㈱の1事業部として、外出時の育児を応援すべくベビーキープやおむつ交換台の製造販売をスタートいたしました。
現在は子会社として、上記のような子育てをする方たちの外出環境支援事業をはじめ、保育園、学童クラブの運営という観点から育児をする人と赤ちゃんのコンビを応援しております。
●製品ご紹介
・Combi エンジェルKおむつ交換台
コンパクトで、クッション性の高いマットを搭載したおむつ交換台です。長さ調節ができるバックル付ベルトや楽な姿勢で作業ができるマット高(800mm)など、ベビー用品メーカーならではのこだわりがつまった製品となっております。
・Combi沐浴ユニットMU22
沐浴・着替え・おむつ替えに必要な機能を搭載した製品になります。手洗いなどに使えるミニシンクや、備品スペースなど保育士さんや看護師さんの使いやすさを考えた製品です。
そのほか、遊具やラックなど保育園向けの製品を販売しております。
●保育園運営
「こどもにあったかい もうひとつのおうち」をコンセプトに保育園16園、キッズクラブ2施設を運営しております。園児に対しては、外部講師プログラムや地域の特色を活かしたプログラムを提供。保護者の皆さまに対しては、おむつ・お手ふきのサブスクサービスや、アプリを使って連絡帳やお知らせを発信するなど、負担を軽減する取り組みも行っております。
弊社は、今後も「育児をする人を支える、もう一つの手」としてこどもたちに携わるすべての方が楽しく幸せだと思える社会を目指したいと考えております。
以下、弊社のホームページになります。
https://www.combiwith.co.jp/
■「おむつ交換台をはじめとした、保育園導入製品の一例」
2. Sleep SafetyのためのABC
西田 佳史理事
東京工業大学教授(博士)
涼しくなってきました。ブドウが美味しい季節となり、巨峰、シャインマスカット、ピオーネなどの大粒のブドウは窒息を起こしやすいため4つ切りにするなど対策が必要です。このような食物による窒息、溺れ、そして、睡眠環境に共通する危険が窒息で、5分といった非常に短時間で危険な状態になる特徴があります。今回は、睡...
涼しくなってきました。ブドウが美味しい季節となり、巨峰、シャインマスカット、ピオーネなどの大粒のブドウは窒息を起こしやすいため4つ切りにするなど対策が必要です。このような食物による窒息、溺れ、そして、睡眠環境に共通する危険が窒息で、5分といった非常に短時間で危険な状態になる特徴があります。今回は、睡眠環境を取り上げたいと思います。寒い季節の到来に備えて、布団など、睡眠環境を変えていく人も多いと思います。この睡眠環境に関しては、危険の認識がどんどん変化してきています。アメリカ小児科学会では、ABCという考え方が広く普及しています。
A(Alone):子どもと、保護者は、一緒に寝ないようにする。ベッドでも、ソファーでもです。
B (Back):うつ伏せに寝かせない。
C (Crib):ベビーベッドの上で寝かせるようにする。バウンサー、車のチャイルドシートなどで寝てしまったら、すぐにベビーベッドに移動させるようにする。また、ベッドの上には、かけ布団、ぬいぐるみなど一切おかず、また、ベッド柵にも、衝撃吸収用のふわふわした布(商品としては販売されています)などを巻かないようにする。
このABCは、子ども家庭庁などが推奨しているものよりも、一段踏み込んだ、厳しいものになっています。たとえば、掛布団などは国内では明示的に禁止されていませんが、アメリカでは、一切つかわないことが推奨されています。最近、国内で行われた調査では、6か月未満の乳児を持つ保護者のうち70%近くが、毛布や掛布団をつかっているという調査結果があります(文献)。
2022年に、アメリカ小児科学会で、新たに10度以上傾くものは、睡眠する場所として不適切であるとの見解が出されました。新たなガイドラインでは、ベッド、椅子などで10度以上傾いているものの使用を止めるように推奨されており、一部製品はリコールされています。日本でも、ロッキングチェアー、バウンサーなど数多くの傾斜型のものが売られています。これらは、座るためのもので、寝るものではない、ということです。国内の安全基準でも、最近、注意表示のルールが変わり、この点の注意喚起が始まっています。睡眠環境の調査については、私が所属するグループでも調査を進めており、レポートがまとまり次第、また、メルマガにて、配信したいと思いますが、近年、睡眠環境の考え方が大きく変化しており、最新の知見を得て、安全な睡眠環境づくりを進めましょう。
参考文献:大野美喜子ら, 乳児の睡眠環境調査「ねんね1000」プロジェクト, 第29回日本SIDS・乳幼児突然死予防学会学術集会, 2024
次回の幼保協メルマガは10月23日発行予定です。